08.自社製品
基板設計から製造、部品実装、検査まで、一貫した工程を持つ美山技研では、ひとりで複数プロセスを受け持つ、多能工育成を進めている。これは、一人の人間が工程間を横断的に作業を進めることで、歩留まり面など品質向上を図るものだ。
さらに、基板設計・部品実装の技術を活かし、自社製品開発にも取り組んでいる。 タクシー後部座席でシートベルトの案内などに利用されている音声合成回路、二酸化炭素センサー、ハンディLED照明器具など、点数こそ少ないものの、着実な実績を挙げているようだ。
専門技術に立脚しながら、少しだけ外の領域に広げていく取り組みは、今後、中小製造業にとって、可能性をつかむひとつの手段になり得るかもしれない。
美山技研は、同じヴィジョンを持つ異業種企業の連携プロジェクト「一括受注ジャパン」にも参画している。
取材日:2009年3月2日 文責:松野勉 写真:原田一朗・松野勉
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