製造業とユーザーをつなぐファクトリープロジェクト
平成19年度 東京都ものづくり新集積形成事業支援対象グループ

栄鋳造所

03.鋳型の製作:原型へのフィルムの密着

03.鋳型の製作:原型へのフィルムの密着

写真は土台に固定された原型の上にヒーターで熱した成形用フィルムを貼付ているところです.

土台と原型は鉄製の架台の上にのせられており、架台の上面には無数の孔があけてあります.この孔から真空ポンプを使って内部の空気を抜くことにより、熱したフィルムを原型に密着させます.

成形用フィルムにはVプロセス用に開発された展延性に富んだものを用いることで、原型とフィルムの密着度が増すだけでなく、溶融した金属の注型の際、砂型にくらべ注型時の抵抗を減らす事ができ、高い精度の鋳造品を得る事ができます.

また、土台上部には青色をしたスペーサ材が設置されていることが分かります.これは後に取り外され湯道と呼ばれる溶解された金属の通り道になります.このスペーサ材貫通した丸パイプは溶解された金属の入り口となる部分で湯口と呼ばれています.

鋳型の製作では成型品の形状に合わせ湯口や湯道を適切に計画しておくことが大切になります.

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