製造業とユーザーをつなぐファクトリープロジェクト
平成19年度 東京都ものづくり新集積形成事業支援対象グループ

ライミックス 

08_純白のエッジ

08_純白のエッジ

「ライミックス」漆喰と同じ消石灰を主原料とし、真空状態のなかで1cm2あたり2tという高圧をかけて成形される。漆喰のタイル、といえばわかりやすいだろうか。大気中の二酸化炭素を吸収して硬化するのも漆喰と同様。超高圧をかけられた原料ははるかに密実になり、大理石と同等以上の曲げ強度を発現する。

存在として、石のようでもあり、粘土のようでもあり、漆喰のようでもある、中間質の質感を持つ。また、調合により調湿・吸着機能、遠赤外線機能の付加や調色が可能。表面の質感もプレス時の型により様々なバリエーションを作りだすことができる。

なによりも目をひくのは、硬化後の加工性である。サンドブラストで、孔開け、彫り込みが可能で、そのエッジがシャープに出る。それでいてブラストされた面はつや消し面となり、柔らかさが現れる。400mm x 400mm x 70mmという塊から切り出された素材であり、奥行きの活かし方によっては形状的機能を出すこともできそうだ。

漆喰同等のしっとりとした純白さ、形状加工した際のエッジのシャープさ、中間質の新鮮な質感。これは現代空間のなかで活かすべき新素材であろう。

ライミックスは、2003年、2004年グッドデザイン特別賞、2007年ものづくり日本大賞・内閣総理大臣賞を受賞している。

<< 前頁

そのほかのプロジェクト