製造業とユーザーをつなぐファクトリープロジェクト
平成19年度 東京都ものづくり新集積形成事業支援対象グループ

キューベック

11.真空蒸着

11.真空蒸着

真空蒸着部門では、ベルジャーと呼ばれる真空釜のなかで金属を熱して蒸発させ、樹脂フィルムに定着させる加工を行う。蒸着させる金属はアルミ、ニッケル、金、チタン、ニッケルクロムなど、樹脂はポリエステル、PPSなど多岐に渡る。金属の種類や厚さによって性能や色が変化する。

加工品は、携帯電話のマイクロフォンの振動版などに用いられているほか、ポリイミド樹脂の成形と真空蒸着を組み合わせて、熱を背面に逃がし可視光のみを前面に照射する反射板を作ることができる。これは、医療用照明の反射板として利用されている。

今後は、ウォータージェット切削との複合で、ガラス・アクリル材の切削と真空蒸着技術を組み合わせた製品提供を行っていく方針だという。

取材日:2009年2月10日
文責:松野勉
写真:河内一泰・松野勉

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