製造業とユーザーをつなぐファクトリープロジェクト
平成19年度 東京都ものづくり新集積形成事業支援対象グループ

熊倉硝子工芸

04:粗から細へ

04:粗から細へ

「割出し」された「生地」に対してカットが施される。はじめは大きな模様をカットする。

「割出し」がされているものの、カット自体のガイドがあるわけではない。完成形の見本「割り付け」を設計図として目見当で刃を当てていく。平面の模様図ではなく、立体物のために立体物の設計図があるわけだ。

大きな模様が施された後、小さな模様が描かれる。大きな模様から小さな模様へ、広い面から細かい部分へ、徐々にスケールを小さくして細部に分け入っていく。太い模様をカットするときには砥石の回転を緩くし、細かいカットをする際には回転を早くする。厳密には均一ではない被せられた色ガラスの厚さに対して、微妙にカットの深さを調整しながら、カットの溝底の交点を合わせていく。

モーターで回る砥石に向かって細い水流が常に伸び、二方向から白熱灯のレフランプが手元照らしている。

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